朝日に匂ふ桜花(A)
昭和03年

作詞
作曲
本間雅晴
陸軍戸山学校
軍楽隊

朝日に匂ふ桜花
春や霞める大八洲
紅葉色映え菊香る
秋空高くふじの山
■昔ながらの御柱と
■立ててぞ仰ぐ神の国

名に負ふ旅順の鉄壁を
砕く肉弾死屍の山
跳び越え跳び越え進み行き
不落の要塞奪ひたる
■父祖の血潮を受けし身の
■我等が意気は人ぞ知る 

三千年来一系の
皇統伝へて百余代
天祖の勅儼として
大義名分昭に
■国の礎いや固く
■久遠の光かがやけり

建軍遠き昔より
弾雨の試練幾度か
身を鴻毛に比べつつ
山より重き義を守り
■勇士の誉いや高き
■勲や代々に輝かん

君の恵の深ければ
内に平和の栄あり
国の守の堅ければ
外侮を受けずして
■文化の流れ汲み分けて
■進む一路は極なし

 
如何なる幸か国民の
多きが中に選ばれて
国の干城と大君に
召し出されしつはものを
■股肱と仰せ給ひつる
■優詔何に譬ふべき

世に比なき国体を
護りて結ぶ民族が
使命と進む王道の
障礙をなさんものあらば
■祖国の愛に燃え立てる
■われらが赤き血を知らん

ああ国防の前線に
立てる我等の任重し
五条の御訓かしこみて
栄えある勤め励みつつ
■時し来たらば身を捨てて
■いでや示さん大和魂

見よ奉天の一戦を
腥風荒び鉄火飛ぶ
真っ只中を益良夫が
勇敢決死凛々しくも
■敵を破りて勝鬨に
■天はどよみて地は撼ふ
10 旭の御旗翻し
皇師堂々進む時
われらの腕は高鳴りて
熱血胸に迸ばしり
■翳す正義の旗風の
■向ふところに敵はなし


歌詞:10/07/07/midi: