旅(C)
高等小學唱歌(昭和05)

作詞
作曲
作者不詳

人里遠き 花のかげよ
(うたひ)に似たる 旅寝をかし
これや
謡に似たる 旅寝をかし
(たもと)におもたき 花の塵(ちり)
■拂ひて立てば 月はおぼろ
■月はおぼろ

秋風くすぐる 草の音よ
行く人なしに 道は暮れぬ
あはれ
行く人なしに 道は暮れぬ
白露さびしき 味(あじはひ)
■心にしめて ひとり行かん
■ひとり行かん

夏草茂る 館(たち)の跡か
(つはもの)共の 夢も空(むな)
あはれ
兵共の 夢も空し
川波咽(むせ)ぶか 日は落ちて
■さ霧に迷ふ 一羽烏(がらす)
■一羽烏
旅ゆく我は 浮かぶ雲か
枯野をかけり 山をめぐる
あはれ
枯野をかけり 山をめぐる
はなたず身にする 檜木笠
■叩くもうれし 降れや あられ
■降れや あられ


歌詞:11/05/10/midi:11/06/10-16/02/02/おけらの唱歌