胡蝶の舞(F)
新訂高等小學唱歌3(昭和10)
…独唱及び三部合唱…


女子用曲
作詞
作曲
作者不詳

合唱

あなおもしろし 胡蝶の舞
見れば 我等も 縹渺(ひょうびょう)
かるきつばさに 身も浮きて
荘子の夢に あらねども
  ■胡蝶となれる ここちかな
胡蝶 廣き自然の ふところに
我は胡蝶と 生まれ來て
春は たんぽぽ つぼすみれ
櫻 山吹 牡丹の花
千紫万紅(せんしばんこう) 姿をめで
あしたの露に ぬれじとて
(つばさ)かへせば やはらかく
  ■匂ひの波の ひらめきて
  ■夢うつつなる こころかな
合唱 あなおもしろし 胡蝶の舞
見れば 我等も ……ref ……
胡蝶 青葉 わか葉の 森の影
夏草しげき 廣き野に
舞ひつかれては 岩清水
せせらぐ水を むすびつつ
花に憩ひ 苔に伏して
強き自然の 力にふるれば
かよわき胡蝶の 身にもまた
  ■命あふれて 空高く
  ■飛びもこそ 行け
合唱 あなおもしろし 胡蝶の舞
見れば 我等も ……ref ……
胡蝶 秋風あらく 冷たけれど
なほ咲きそろふ 七草の
花をしとねと するときは
大天地(おほあまつち)の 奥深き
  ■心おのづと さとられて
  ■たち舞う翅も やすらけし
合唱 あなおもしろし 胡蝶の舞
見れば 我等も ……ref ……


歌詞:11/01/20/midi:11/10/24/おけらの唱歌