冬の興(C)
新訂高等小學唱歌3(昭和10)
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男子用曲 |
作詞
作曲 |
作者不詳 |
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1 |
朝戸出(あさとで)を 眞冬の庭の生垣に
ふとしも 寄れば 老梅(ろうばい)の
南に垂れし 一枝に
莟の はやも 太りたり
■高きに低きに 枝ごとに太りゆく
■莟(つぼみ)の數の 殖(ふ)え殖えて
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2 |
山畑は 靜けく暮れて 崖下の
流も 凍る 夕風に
ふるへてあれど 青青と
目立ちて 麥は伸びいでぬ
■日毎の寒さも 知らぬげに地殻をば
■破りて麥の 伸び伸びて
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歌詞:11/01/20/midi:11/03/03/20/02/11/おけらの唱歌 |
■この曲について、国会図書館デジタルコレクションで調べたところ「新訂尋常小学唱歌編纂の趣意並作歌・作曲の方針と解説/大日本図書株式会社編」という資料の中に「冬の興」の項目を見つけました。漢字は「冬の興」、読み方は「ふゆのきょう」。歌詞の解説は、以下の通りです。
▲二六:真冬ながらも春の動の感ぜられることを詠み、春遠からじの喜の情を述べた作。第1節「朝戸出(あさとで)」は、朝家をでること。
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2020/02/11 bunbun′ |
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