豊島の戦(G)
検定小學唱歌5(昭和04年)

作詞
作曲

小中村義象
納所弁次郎


(とり)のはやしに 風立ちて
ゆきゝの雲の 脚(あし)はやし
吉野 浪速 秋津洲(あきつしま)
探る牙山(がざん)の 道すがら
七月二十有五日
あかつきふかく 立つ霧の
ほのかに見ゆる 敵艦は
  ■名に負う 齊遠廣乙(さいゑんくぁうおつ)

彼より打ちだす 弾丸に
怒るは 人と神のみか
浪さへあらぶる 豊島(ほうたう)
我が軍いかで かためらはん
互にたたかふ 程もなく
逃ぐるやいづこ 彼(か)の二艦
追へどもおへども 散々(ちりぢり)
  ■行方もしらず なりにけり

忽ち見ゆる 二艘のふね
牙山をさして いそぐなり
勝ちに乗りたる 我がふねの
進みすゝみて とりまけば
白旗高く さし立てゝ
先ずこそ降(くだ)れ 操江(そうこう)
打ち出す我が砲(つゝ) 一発に
  ■高陞(こうしょう)號は 沈めたり

をりしも波風 をさまりて
清き喇叭の 聲おこり
ひがしの空を あふぎつゝ
世界を動かす かちどきは
天皇陛下 萬々歳
日本海軍 萬々歳
このいさましき 勝鬨ぞ
  ■征清(せいしん)軍の はじめなる


歌詞:09/02/03/midi:09/12/01