千代田の宮居(D)
唱歌萃錦(明治22年)

作詞
作曲
服部 元彦
モーツァルト


千代田の宮居 空ぞ立てる
黄金もしらず 玉も置かず
難波乃宮の 昔おもへば
  ■かしこし宮居 空ぞ立てる
●原題=春への憧れ

●異名同曲: 上野の岡(明治21) 千代田の宮居(明治22) 始業式(明治26)
夏(明治30) 蓮の花(明治42) 山家春暁(明治25)
漁船(明治38) うれしき春(明治40) ゆかしいぢらし(明治41)
春のあけぼの(明治42) 梅(昭和07) 五月の歌(昭22)
▼山家春暁(新編中等唱歌/明治25)
 本居豊頴
春はあけほの 花はさかり
明る山窓 しづかなれと
ひともとひこす 鳥もなかす
  ■谷の水おと ひとりきよし

▼夏(新式唱歌/明治30)
 中村秋香
若葉の梢 風なつかしく
卯の花垣根 月面白し
花橘の 薫れるゆふべ
  ■待たでも 聞くか
  ■山郭公(やまほととぎす)

▼うれしき春(音楽新楽譜/明治40)
 作者不詳
薄紫に 霞む野邊(やべ)
花をかざして かへる樵夫(そま)
つつじ山吹 手折る少女(おとめ)
  ■うれしき春を 歌へや友

▼ゆかしいぢらし(中等教育唱歌/明治41)
 山田美妙
(まがき)のかぎり 蔓(つる)を伸べし
朝顔ゆかし またいぢらし
進む道の 無きを知らず
  ■恃(たの)めぬ風に
  ■縋(すが)る 縋る

▼蓮の花(高等小学唱歌3/明治42)
 桑田春風香
朝霧こめし 池の面(おも)を
狭しと咲ける 蓮の花の
うき葉のみどり 彩(あや)にかがる
  ■さながら 花は
  ■刺繍(ぬひ)の模様


歌詞:08/07/12/midi=09/01/23