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野辺のくさ木も 雨露の
めぐみにそだつ さまみれば
仁てふものは よのなかの
■ひとのこゝろの 命なり
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4 |
神の蔵せる 秘事も
さとり得らるゝ さまみれば
智といふものは 世の中の
■人のこゝろの 宝なり |
2 |
飛騨の工(たくみ)が うつ墨に
曲もなほる さまみれば
義といふものは 世の中の
■人のこゝろの 条理なり
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5 |
月日と共に あめつちの
循環たがはぬ さまみれば
信てふものは 世の中の
■人のこゝろの 守りなり
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3 |
成像ほかに あらはれて
謹慎みたる さまみれば
礼てふものは 世の中の
■ ひとのこゝろの 掟なり
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