小供(F)
重音唱歌集1/明治33年08月

作詞
作曲
旗野十一郎
ウェーベル


若草の つみなく 遊ぶ小供らは
その野邊の ひろきぞ 彼が心なる
望は 紙鳶(たこ)と空にのぼり
(おもひ)は 綺毬(まり)と共に はづみ
他のゝも わがのも かりつ またかしつ
嬉しさの小躍 勇むいくさ歌
場所(ところ)も時も おのが随意(まま)
世はなれし 歡楽(たのそみ)アハレ うらやまし
(げ)にも
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり

青柳の いとより つどふ 子供らは
春風の 淡泊(あわき)ぞ かれが こころなる
衣手 ぬらして 鮎の子捕(とら)
山吹 折りて 蝶と 狂ひ
拾いとる 小石は 父に 土産(つと)なるか
摘みためし 嫁菜は 母に つとなるか
各互(かたみ)に歸る おのが 家路
あいらしの 素振(そぶり)や ともに 親おもひ
(げ)にも
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり
  ■人の受性(さが)は 天眞(まこと)なり


歌詞:15/11/18/midi:16/01/10/おけらの唱歌