修學旅行(C)
新編教育唱歌集4(明治39年)

作詞
作曲
作者不詳

朝風きよく 足かろく
わが校あとに 立ちいづる
修學旅行の おもしろさ
うれしや 庭の小鳥まで
をゝしく進む 旅だちの
■歩調あはせて 歌ふなり

日記につけて 忘れぬは
よしある塚の ものがたり
額の汗は 玉に似て
しのぎかねたる あつさをも
はらふ小笹(をざさ)の 夕あらし
■旅路はつらき ものならず

野邊に花あり いざ摘まん
山に石あり いざ採らん
習ひし學科の 實驗も
いざこの時ぞ おこたるな
(え)にして見たき 風景は
■磯邊にたてる 松ひと木
過ぎゆく里の 地理歴史
心とどめて 見て聞きて
知識すゝむる この旅行
勇むわらぢに 朝露を
ふめば ゆらめき おきかへる
■撫子おほし この野邊は


歌詞:09/04/10/midi:09/06/01