名所(F)
新編教育唱歌集2(明治29年)

作詞
作曲
作者不詳

花の名所は 嵐山 みよしの
  ■雲か霞か その色

   いつもながめに 富みたるは松島
  ■あはれ月にも 雪にも

雪は富士の嶺 白み行く明けぼの
  ■空に旭も をどりて

伊勢の二見に 夏の夜を明かして
  ■朝日拝むぞ うれしき

梅に名を得し 月の瀬の春の夜
  ■匂いならざる 風なし

螢見んとて 人の行く宇治川
  ■茶摘み歌 聞く楽しさ

近江八景 面白くながめて
  ■琵琶湖渡るか 海士(あま)

10 京の名所は 東山 西山
  ■花も紅葉も 若葉も

天の橋立 たちつづく松原
  ■かすむ景色も おもしろ

11 楢の春日に むれ遊ぶ鹿の子
  ■見るも旅路の なぐさみ

安藝の宮島 潮みつる夕べは
  ■海に鳥居も 立ちたり

12 墨田あすかの 櫻さく春べは
  ■御代の惠ぞ あふるゝ


歌詞:09/04/10/midi:09/05/25