村の鍛冶屋【F】
+おさなご歌集/尋常小4(大正1)+

作詞
作曲
文部省唱歌


暫時(しばし)もやまずに 槌つちうつ響ひびき
飛び散る火の花、はしる湯玉ゆだま
  ■鞴ふいごの風さえ 息をも継がず
  ■仕事に精出す 村の鍛冶屋

あるじは名高き いっこく老爺(おやじ)
早起・早寝の 病やまい知らず
鉄より堅かたしと ほこれる腕に
  ■勝まさりて堅きは 彼がこころ

刀はうたねど、大鎌おおがま・小鎌
馬鍬まぐわに作鍬さくぐわ 鋤すきよ鉈なた
  ■平和のうち物 休まずうちて
  ■日毎に戦う 懶惰らんだの敵と

かせぐにおいつく 貧乏なくて
名物鍛冶屋は 日日ひびに繁昌はんじょう
  ■あたりに類なき 仕事のほまれ
  ■槌うつ響に まして高し

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おさなご歌集(2016/11/11) / 楽譜:bunbun(2016/11)
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