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ぼくは クマのぬいぐるみ
ひとつ 腕がちぎれそう
耳が やぶれてそこから
白いわたが のぞいている
さうさ 古いぬいぐるみ
五年 前のクリスマス
パパの サンタクロースが
君のために 買ってきた
それから ずっと仲良しで
いつもいっしょに 眠ってた
だけど今日から ぼくなしで
ひとりで 眠れる
■少し 淋しくて
■ちょっと 悲しくて
■とても うれしいよ |
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ぼくは クマのぬいぐるみ
笑え ないししゃべれない
だけど ずっと友だちさ
淋しい時は ママがわり
君は ぼくをよくかんだ
そして ほおり投げもした
なのに 泣き虫の君は
いつも死ぬほど 抱きしめた
ある日 田舎へ行く時は
一緒でなくっちゃいやだって
だだをこねていた あの日が
きのうの ようだね
■少し 淋しくて
■ちょっと 悲しくて
■とても うれしいよ |