WALKING IN THE DUST(道づれ) 【A】
+すずききよし作品集+

作詞
作曲
すずききよし


疲れた足を 引き摺るように
ただ歩き続けた この俺だが
道端の名も知らぬ 小さな花がそっと
俺を 呼び止めた時
逆らうことは 出来なかった
  ■古い鞄を そっと 地面におろし
  ■砂ぼこりの中に ひざまづいたのさ

誰かが捨てた へこんだ水筒
その底に残った 一滴の水を
枯れかけた花に そっと掛けてやったら
花が俺に言ったのさ
「あんたって 優しい人ね
  ■果てしない旅は もう おやめなさい
  ■ここで私とふたり 暮らしましょうよ」

俺は破れた靴に 相談したのさ
そいつは俺に言うのさ 「聞いてくれよ相棒
おいらの寿命は きっと長くないだろう
だけど 行ける処までは 歩き続けたい」と
だから 俺はそいつを 引き摺って歩く
  ■俺の命と靴が 擦り切れるまで
  ■擦り切れるまでは 擦り切れるまでは



新おけら歌集(05/05/12) / 楽譜:ビーさん(2005/05)

大好きな歌送ります(2005/05/05/23:05)
●故矢沢寛氏が、「すずききよしが、初めて、歩いてきた自分自身の人生を歌った、記念すべき作品である。
 詩も曲も、今までと一味違って、からっとした中に人生の哀歓を、見事に歌い上げている。」滅多に褒めない寛さんが褒めてくれたので、「何故?」と訊ねると、「きよしさんの人生を歌ったんだろう?私小説的にベターッとしないで、客観的に寓話風に書いてあってさ、それでいて、何だかジーンと来る所がいいね。」と言われたのを思い出します。
 この曲を書いた頃までは、時には酒を飲むこともあったけど、行きつけのバーのママさんが「スーさんて奥さん思いね。「破れた靴」って古女房って意味でしょう?「道端に名も知らぬ花」って、私たちみたいな女の事でしょう?」優しく水は呉れるけど、それだけよね?」なんて言われてしまいましたが、違います。
●「Justice」と言うか、人生観、世界観かな?ま、私にとって「破れ靴」に55年間1%払っているようなものかな?」と言ったら怒られるやろうな?フフフ・
 独演会の時も歌ったと思いますが、かなり臭く歌ってたでしょう?ンな感じでお願いします。
 ぁ、それから「だけどいつかは」って歌は本当に元気の出る「うたごえ向きの歌ですよ」中々気が向かないみたいだけど、気が向いたら楽しくアレンジしてUPして下さいね。
 ブンママ様は、まだ若いけど、矢張り今頃って体力に影響を及ぼしやすいから、やっぱり気をつけて下さいね。
 ブンブンさん忙しく動き回って身体を壊さないように、還暦過ぎたら、5年ごとに体力が落ちて来るのです。悔しいけど、私自身の経験からです。
 では、ごきげんよう。
すずききよし-(2005/05/05/23:05)