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作詞 作曲 |
大野隆司 岡田京子 |
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1 |
赤いホウセンカが 咲いている 故郷の 無人駅 旅のポスターも 落書きも無い がらんどうの 待合室 ■夏の陽射しにたぎる ■草の中のレール |
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息子がネ 戻って来るつタイ 可愛いらしカ嫁ゴと二人づれっで 高校中退で出て行ったきり 初めての里帰りナンヨ スーツケースに お土産なんか要るもんか 顔バ見せてくれるだけでヨカト ハァー それにしてもどんな娘ジャロね 鮎の棲んでる川のほとりで育ったと聞いチョルばってん 素顔も綺麗カァ娘ジャロねぇ チヤホヤもて囃されて鼻の高カァ 別嬪じゃノウテモ 丈夫で思いやりのある人なら イッチョン言うこと無かトヨ |
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2 | 赤いホウセンカが 咲いている 故郷の 無人駅 貯炭場も貨車も 風一つ無い スッカラカンの プラットホーム ■夏の陽射しにあえぐ ■草の中のシグナル |
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私はここから 世の中へ巣立った 十五の春 桜のつぼみもまだ開かずに 臨時列車に乗る 金の卵でホームはあふれチョッタ スーツケースに 下着と黒ダイヤ羊羹一本 こみ上げてくる涙をこらえてた あれから幾星霜 時は流れ 私は故郷ではじめて母になった 炭で汚れた川にも シジミが戻り 町はちょこっと垢抜けたバッテン 暮らしがいっこう楽にならんトヨ あっという間にばぶるがはじけてしモウテ 倒産の嵐が吹きまくるというのに パチンコ屋ばっかり繁盛しちょるタイ |
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3 | 赤いホウセンカが 咲いている 故郷の 無人駅 昇降客の ざわめきも無い あっけらかんの 改札口 ■夏の陽射しに映える ■山の上の入道雲 |
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こげん寂しカとこになったトヨ ホォ〜 ボタ山が全部無(の)うなってしもうたねぇ 新幹線のレールの下敷きにナッチョルと ホォ〜 イッチョン知らんかった おっ スーツケース持っチャルか 何んも土産ば無かトヨ よかよか あんたのヒゲ面バ見るだけで こいつは別嬪じゃなかバッテン 心根良い人なんヤロ 一目見て そげんコツ分かるかね? 伊達に歳とってらんバイ! ははは ちびバッテン とてもきれい好きタイ 大事にしてな あんた 罰かぶるよ 不束者ですが……… そりゃ こっちのことタイ |
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4 | 赤いホウセンカが 咲いている 故郷の 無人駅 旅のポスターも 落書きも無い がらんどうの 待合室 ■夏の陽射しにたぎる ■草の中のレール |
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