しあわせの歌 【Eb】

作詞
作曲
石原 健治
木下 航二

1: しあわせはおいらの願い
仕事はとっても苦しいが
流れる汗に未来を込めて
明るい社会を作ること
■みんなと歌おう
■しあわせの歌を
■ひびくこだまを
■追って行こう

3: しあわせはみんなの願い
朝やけの山河を守り
働くものの平和の心を
世界の人にしめすこと
■みんなと歌おう
■しあわせの歌を
■ひびくこだまを
■追って行こう

2: しあわせはわたしの願い
あまい思いや夢でなく
今の今をより美しく
つらぬき通して生きること
■みんなと歌おう
■しあわせの歌を
■ひびくこだまを
■追って行こう



おけら歌集(00/08/13) / 楽譜:ビーさん(2004/09)

■1955年、電気産業労働組合が新組合歌として公募したこの歌は、その枠を破って愛唱され、雑誌「平凡」「明星」にも掲載された。フランキー堺&左幸子主演映画「しあわせは俺いらのねがい」にもなった。
■1955年、電気産業労働組合が公募した組合歌入選曲(同労組は応募作品の選評等で毎号の機関紙を埋めるとりくみ)。この歌は労組の枠を越え商業雑誌「平凡」「明星」等でも紹介され、フランキー堺・左幸子主演映画「しあわせは俺らのねがい」ともなった。
 作詞者・石原健治は広島の被爆で母親と姉弟を失い組合に支えられて生きてきたという。入選した時、職場の同僚たちは、楽譜が読めなくとも家族、知人の協力や、もよりの合唱団に持ち込む等で、すぐ覚えてくれた。この歌の年に原水爆禁止世界大会・広島に参加した石原は「この仲間たちが『しあわせの歌』を創り出した」「『原爆を許すまじ』の木下先生が私の詩に作曲して戴いたのは偶然とは思わない」とうた新に述懐している(55年10/15号)。
うた新「歌の小箱」91(08/01/24)