世界をつなげ花の輪に 【C】

作詞
作曲
篠崎  正
箕作 秋吉
1: 太陽は呼ぶ 地は叫ぶ
立て逞しい労働者
働くものの赤い血で
世界を繋げ花の輪に
■我等未来を語るもの
■世界を一つに結ぶもの

3: 赤旗は揺れ 胸おどる
見よこの旗を色染めた
人民の血の滴りは
我等の国の花と咲く
■我等未来を語るもの
■世界を一つに結ぶもの

2: 若者よ今 旗高く
行け爽やかな朝風に
乙女の髪に花香り
解放の鐘は鳴り響く
■我等未来を語るもの
■界を一つに結ぶもの
4: 大空は晴れ 波光る
ああ太陽の 情熱で
東と西の 兄弟よ
励ましあって 戦おう
■我等未来を語るもの
■界を一つに結ぶもの




おけら歌集(01/03/28) / 楽譜:ビーさん(2004/09)

■1946年、17回メーデーとして復活したこの年、総同盟・産業別・文部省・NHK・各新聞社と現代音楽協会が協力して新しい労働歌を募集。この時第二位に選ばれたのがこの曲である。第一位は「町から村から工場から」。
■1947年メーデーを前に、産別会議、総同盟、国鉄労働組合と民主主義文化連盟、NHKが提携して公募した新メーデー歌の第2席入選作となった歌(第1席は国鉄詩人編集部作詞、坂井昭子作曲『町から村から工場から』)。
 作曲者は戦前から活動し戦後、日本現代音楽協会初代委員長だった作曲家・箕作秋吉(1895-1971)。作詞者はビクター音楽産業の労働
組合結成の礎の一人・篠崎正(1981年に亡くなるまでビクターに在職)。
 1946年の戦後初のメーデー集会で労働歌を指揮したことが、関鑑子(声楽家)に合唱団創設を着想させ、48年の中央合唱団創設と、うたごえ運動出発につながったが、関鑑子は73年、メーデー全員合唱指揮直後に倒れ、翌日死去。その最後の指揮が、この「世界をつなげ花の輪に」だった。
うた新「歌の小箱」10(06/03/20)