聖なる湖バイカル【D】

作詞
作曲
訳詞
ロシア民謡
ダヴィドフ
小野 光子
井上 頼豊
1: 名も床し 聖(キヨ)きバイカル
わが舟はオムリの樽(タル)よ
■エイ バルグージンの
■風よ吹け
■岸も はや近し
4: 人々に守られ 飢えしのぎ
町を過ぎて
■今ぞはるか バイカルの
■波の上をわたる
■ ……繰り返し………
●エイ バルグージンの
●風よ吹け
●岸も はや近し

5: 栄えある海 聖きバイカル
風受けよ 破(ヤ)やれたハラート
■エイ バルグージンの
■風よ吹け
■雷(イカヅチ) (トドロ)
■ ……繰り返し………
2: おもき鎖(クサリ) さらばよ
アカトゥイの山 さらばよ
■ふるき友 われを救い
■今ぞ 自由の身ぞ
■ ……繰り返し………

3: 牢獄の 鉄の扉(ト)
われを もはや閉ざしえず
■のがれきて はてもなく
■山をさまよいて
■ ……繰り返し………




新おけら歌集(06/07/16)
/ 楽譜:ビーさん(06/08)

■lunatyさんから、資料をいただきましたので、紹介いたします。 バイカル湖は、長さ600km、幅30km、湖水面31,494ku。土地の人が湖といわずに海といっているほど広い。
 流刑地での激しい労働と鞭の雨から脱出し、山野をさまよって、ようようバイカル湖に辿り着いた革命家、が、この湖に辿り着いて、オムリ(シベリアで獲れる魚)を詰めてあった空き樽にのり、ハラート(外套)を帆代わりにしてわたる。その喜び、自由の身になれる喜びを詠ったもの。
 バイカル湖には大きな獰猛な魚もいるし、空にはいつ襲ってくるかもしれない大きな荒鷲が舞う、いつ嵐がやってくるかもしれない。それでも、バイカル湖を渡る。湖の東方にバルグージンという村があり、その方向からバイカルに向かって吹く西風を「バルグージンの聖風」という。これが吹くと、その風にのって湖をはやく渡りきることができる。“エイ バルグージンの風よ吹け”。バイカル湖を渡ることは、死から生を求める気持ちでいっぱいだった革命家にとっては、死からよみがえったのと同じくらいの喜びであったのだろう。
 バイカル湖を渡りさえすれば、自由の身になれたという伝説めいた話が残っているという。
ビーさん語録
2006年8月11日 4:26
 子どもメール相談にお答えくださいまして、ありがとうございます。
「理科教材店」というお店は、秋田では何処にあるのかな?電話帳に載ってるかな? 最近は理科ばなれで教材店も閉鎖したとか…まさか、そんなことはないっすよね。
ネットでも買えるようですが、現物を手にとって見られないので不安だなあ。

 ところで、「聖なる湖バイカル」の楽譜が出来ました。オラ、今朝3時から書いてました。目が冴えちゃってサ。
おけらでは「D」調で鳴ってますが、合唱でD調だとテノールが死んでしまいます。まあロシアのテノールだと五線の上の加線が5本付いた「シ」が出せるでしょうが、秋田の特に秋田合唱団のテノールはこの上の「シ」を出そうとすれば「死」にますだす。
 よって楽譜は元調のまま「A♭」で送ります。訳詞はオラの元の楽譜には井上頼豊だけしか書かれてませんがおけらだと小野何とかさんも一緒に訳したとか…。真相が分かりませんで、元楽譜のとうりに作りましたが、良かったかな?