弥三郎節【Em】

作詞
作曲
青森県民謡

一つァェー
木造(きづくり)新田の下(しも)相野
村の端(は)んずれコの弥三郎ァェー
■コレモ 弥三郎ァェー

六つァェー
無理だァ親衆に 使われて
(とう)の指コから血コ流す
■コレモ 弥三郎ァェー

二つァェー
二人と三人と人(ふと)頼んで
大開(おんびらぎ)の万九郎がら嫁貰らた
■コレモ 弥三郎ァェー

七つァェー
なんぼ稼いでも 働れェでも
つける油コも つけさせぬ
■コレモ 弥三郎ァェー

三つァェー
三つ物揃えて貰らた嫁
貰らて見たどごァ 気に合わぬ
  ■コレモ 弥三郎ァェー

八つァェー
弥三郎ォ家コばり 日コァ照るな
藻川(もが)の林コさも日コア照るァね
■コレモ 弥三郎ァェー

四つァェー
夜草朝草(よぐさあさぐさ)欠かねども
遅く戻れば 叱られる
■コレモ 弥三郎ァェー

九つァェー
此処の親達(だづ)ァ 皆鬼だ
こごさ来る嫁 みな馬鹿(ばが)
■コレモ 弥三郎ァェー

五つァェー
いびられ はずがれ 睨められ
日に三度の 口つもる
■コレモ 弥三郎ァェー
10 十ァェー
隣知らずの牡丹(ぼた)餅コ
嫁ね食(か)へねで みな隠(かぐ)
  ■コレモ 弥三郎ァェー


11 十一ァェー
十一 一日ァ 倉開(びら)
倉ば開けねで 嫁いびる
■コレモ 弥三郎ァェー

14 十四ァェー
湿(しめ)り打たねで 籾(もみ)搗かせ
たらす涙で 籾ァ搗けだ
■コレモ 弥三郎ァェー

12 十二ァェー
十二 山の神ァ 餅つきで
嫁も喰(く)てだら 門廻れ
■コレモ 弥三郎ァェー

15 十五ァェー
縁のないものァ 是非もない
泣きの涙で 暇貰らた
  ■コレモ 弥三郎ァェー

13 十三ァェー
十三所(どこ)八方から嫁貰らても
此処(こご)の婆さまの気に合わぬ
■コレモ 弥三郎ァェー


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新おけら歌集(13/03/17)Req:市原さん / 楽譜:ビーさん(13/04-07)
弥三郎節考
■うたのほんこ■(小沼幹止編・昭和47発行)
 筆者が昭和35年頃、成田雲竹翁物語を書いた時、森田村で当時の原田村長その他多くの人と語った際、この唄は地元では10番までで、あとは唄会の出場者が作り上げた歌詞と言うことであった。  (2013/03/12確認)