もずが枯れ木で 【Gm】
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作詞 作曲 |
サトウハチロー 徳富 しげる |
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1 |
モズが枯木で鳴いている オイラは藁を叩いてる
■わたびき車はおばあさん
■コットン水車も回ってる
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2 |
みんな去年と同じだよ けれども足んねぇものがある
■アンサの薪割る音が無え
■バッサリ薪割る音が無え
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3 |
アンサは満州へ行っただよ 鉄砲が涙で光っただ
■モズよ寒いと鳴くがよい
■アンサはもっと寒いだろ
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おけら歌集(01/05/12) / コロポcheck(03/08/01) / 楽譜:ビーさん(06/07) |
■1925年、「少年倶楽部」の僕等の詩集欄に掲載された詩に、茨城の中学教師だった作曲者が曲を付け、生徒たちに教えた。当初は「百舌よ泣くな」という題であった。戦後うたごえ運動の中で取り上げられ、全国に広まった曲。 |
■♪〜みんな去年と同じだよ けれども…。元は「百舌よ泣くな」の題で詩人サトウハチロー(1903-73)が1935(昭和10)年に発表し、茨城県の中学教師・徳富繁が作曲した歌。戦地で辛酸を嘗める兄を思う弟の心を歌う内容だが、出来た頃は中国侵略戦争が本格化。「愛国行進曲」がミリオンセラーなど好戦的な軍歌が一世を風塵し、この歌が歌われたのはもっぱら茨城県内にとどまった。
戦後、急速に全国に広まる中で歌詞が変わってしまい、茨城県民謡とみなされた時期もあった。ハチローは、民謡とされなければ広く親しまれている歌詞でいいよと語ったという。普及した詞との相違は以下の部分。♪〜百舌が枯木に泣
いて…鉄砲が涙に…百舌よ寒くも泣くでねえ… 寒いだぞ(二木紘三のうた物語)。 |
うた新「歌の小箱」179(**/**/**) |
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