故郷の廃家【Eb】

作詞
作曲
訳詞
アメリカ曲
W・ヘイス作曲
犬童球渓


幾年(いくとせ)ふるさと 来てみれば
咲く花鳴く鳥 そよぐ風
門辺(かどべ)の小川の、ささやきも
慣れにし昔に 変らねど
  ■荒れたる 我家(わがいえ)
  ■住む人 絶えてなく


昔を語るか そよぐ風
昔を映すか 澄める水
朝夕かたみに 手をとりて
遊びし友人(ともびと) 今いずこ
  ■さびしき 故郷(ふるさと)
  ■さびしき 我家(わがいえ)



新おけら歌集(06/08/20)青年歌集 / 楽譜:ビーさん(06/09-09/07)
■この曲は、USAケンタッキー州出身の作曲家ウィリアム=ヘイス(W.S.Hays 1837-1907)作曲の「My dear old Sunny Home」に熊本県出身の犬童球渓(いんどう きゅうけい 1879-1943)が訳詞をつけたもので、明治40年(1907)に中等教育唱歌に選定された。犬童はこの曲と一緒に選定された「旅愁」の作詞者でもあり、いずれも新潟高等女学校に赴任中、遠い故郷を想って書いたもの。