こきりこ【Em】

作詞
作曲
富山県民謡


こきりこの お竹は七寸五分じゃ
長いはお袖のかなかいじゃ
踊りたか踊れ 泣く子を起こせ
ささらは窓の外にある
  ■窓のさんさも デデレコデン
  ■晴れのさんさも デデレコデン

向かいの山に 鳴くひよ鳥は
鳴いては下がり鳴いては上がる
朝草刈りの 目をばさます
朝草刈りの 目をさます
  ■窓のさんさも …ref…

向かいの山に 光るもの何じゃ
星か蛍か黄金の虫か
今来る嫁の 松明(たいまつ)ならば
差上げて灯しゃれ優男
  ■窓のさんさも …ref…

 



おけら歌集(01/06/10) / 楽譜:ビーさん(2004/09)

■1954年。日本のうたごえ祭典で富山県合同コーラスが紹介したもので、この歌を広めるきっかけとなった。もとは田楽であったと言われている。
■富山県五箇山地方(地名の由来は5つの谷間)の民謡でもともとは田楽(ルーツは田植えなどの農耕儀礼)。五箇山地方は、江戸時代は加賀藩領である流刑地で、1807年の文献に「ここにいにしえより、神楽おどりこきりこ唄とて噺しものあり(略)いと鄙めきて古雅なれば」とある(うた新1993年4/5号、わらび座荒木一筆)。
 戦後まで同じ富山県民謡「越中おわら節」「麦や節」ほどには知られておらず、1954年日本のうたごえ祭典で富山・ひまわり合唱団をはじめとする富山県合同コーラスが紹介したのも普及のキッカケとなった。
 伴奏は笛、太鼓と農具の鍬金の刃先を打ち鳴らすものとコキリコ。コキリコ(小切子)は太さ1・5pほど長さ25pほどの枯れ竹で両手に持って打ち鳴らしつつ踊る素朴な楽器の1つ。
うた新「歌の小箱」xx(**/**/**)