霧の朝 【Am】
ロシア・ロマンス50選

作詞
作曲
訳詞
ツルゲーネフ
アバザ
森 おくじ
霧は深く 立ちこめて
物悲しい 雪の朝よ
恋人と 別れた日の
■あの顔をまた思い出す
■あの顔をまた思い出す

別れの日の ひそやかな
謎を秘めたあのほほえみ
暗い空 眺めるたび
■あざやかに瞼に浮かぷ
■あざやかに瞼に浮かぷ

頬を染めて 語リかけ
見つめていたあのまなざし
今もなお 目を閉じれば
■なつかしい声がきこえる
■なつかしい声がきこえる



新おけら歌集(2017/07/09)ロシア・ロマンス50選 / 楽譜:bunbun(2017/08)
■作詞は、ロシアの文豪として著名なツルゲーネフ(1818〜1883)です。彼は詩の分野でも、洗練された深い昧わいのある作品を残していますが、これもその一つで、別れた恋人を忍ぶ霧の朝の、物悲しい情景が美しい………。作曲者のアバザは、この詩の抒情を静かなたたずまいで、霧の中に浮かびあがらせています。