喜兒の歌【G】
+映画「白毛女」主題歌+

詞曲
訳詞
中国歌曲
坂井照子


北風ふいて 雪はちらちら
  ■お正月は もうすぐよ

とっつあん隠れて もう七日(なぬか)
  ■今夜もまだ 帰らない

おばさんがくれた 玉蜀黍(とうもろこし)
  ■とっつあんの帰り 待ちましょう


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新おけら歌集(10/03/07)青年歌集2 / 楽譜:ビーさん(10/03-13/09)

白毛女(はくもうじょ)
■中国の歌劇。5幕。制作、初演とも1945年。賀敬之、馬可らを中心とする魯迅芸術学院の集団創作。貧農の娘シーアル(喜児)の苦難と解放を描く。白毛女とは劇中の仙女(実は辛酸のあまり白髪となったシーアル)を指す。その後11950年に実写映画が上映された。主演は田華。
■あらすじ
 1935年、河北省のある村の貧農・楊白労には、趙喜児(チャオ・シーアル)という美しい娘がいた。同村の若者・王大春と婚約し、婚礼の日を待っていたが、喜児に目をつけた村の悪徳地主黄世仁によって、喜児は連れ去られ強姦されてしまい黄の子供を身ごもってしまう。王は村を追放される。

 楊は悲しみのあまり自殺し、喜児は親の借金のカタに女郎屋に売り飛ばされたが逃走に成功、山奥に入ってほら穴に住みつき、そこで子供を産むが殺してしまう。飢えと悲しみにやせ細った喜児の頭髪は、いつかまっ白に変り、村人のあいだに「白毛の仙女」のうわさがひろがった。
 三年たち、1937年7月、侵入してきた日本軍をむかえうつため、八路軍が北上していた。その中には、村から脱出し、八路軍に加わっていた大春の姿もあった。黄は八路軍の解放政策に対抗して「白毛の仙女」の悪い噂をばらまき、農民の抗日運動をくじこうとした。
 大春は山奥のほら穴に向かい、意外にも「白毛の仙女」が喜児であったことを知る。喜児から地主の仕打ちを聞いた王は、軍を村に進めて黄を打倒した。喜児と結婚し、髪も黒さが蘇った。