案山子【Em】
+1978年(昭和53)+

作詞
作曲
さだまさし


元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
  城跡から見下ろせば 蒼く細い川
  橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突
  この街を綿菓子に染め抜いた雪が
  消えれば お前がここを出てから 初めての春
手紙が無理なら 電話でもいい
「金頼む!」の一言でもいい
お前の笑顔を待ちわびる
おふくろに聴かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
  山の麓(ふもと) 煙吐いて列車が走る
  凩(こがらし)が雑木林を転げ落ちて来る
  銀色の毛布つけた田圃(たんぼ)にぽつり
  置き去られて雪をかぶった 案山子(かかし)がひとり
お前も都会の雪景色の中で
丁度 あの案山子の様に
寂しい思いをしてはいないか
体をこわしてはいないか
手紙が無理なら 電話でもいい
「金頼む!」の一言でもいい
お前の笑顔を待ちわびる
おふくろに聴かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る



新おけら歌集(07/12/12) / 楽譜:ビーさん(08/01)