ヴェルチンスキーのロマンス【Eb】

詞曲
訳詞
ロシア歌曲
島村 喬


辿りつき街角の 居酒屋の娘
ふるいつくような 黒い瞳で蹟める
のぞみなき わがさだめを
  ■酒に托してさまよう
  ■我が胸を貫ぬく

酒に溺れて街角で 野良犬のように
倒れたわれを 君はただ蹟める
のぞみなき わがさだめよ
  ■君の瞳に光る涙
  ■謎に似た涙よ


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新おけら歌集(10/10/10-12/25)ロシアの詩 / 楽譜:ビーさん(10/12)
■ヴェルチンスキーの思い出
 放浪の詩人ヴェルチンスキーは・あまりにも有名である。今日のソ連人でも中年の年頃のひとびとはこの詩人を知っている。
 この曲をはじめきいたのは1948年の秋で、所はウルガルのある病院であった。当時私のつとめていた文化部の部長ニコライ・イワーノウィチ・ブリーギンも、よくこのうたを私にきかせてくれた。原名は「ヴェルチンスキーのロマンス」であるが、だれが彼の詩に附曲したか不明だ。
1960/01/28 百瀬三郎【島村喬】