■隣の国言葉が皆目分からないbunbunだが、花にはいささか興味がある。この歌詞に出てくる春の花「インチュンホア」と夏の花「シイリュウホア」を知りたいと思い、netで検索をしてみたが、今ひとつ分からないので、きよちゃんことすずききよし氏にお尋ねをした。彼は少年時代を満州で過ごしている。早速、返事が来たので紹介します。 bunbun |
今晩は、ブンブン先生(シェンション) |
2006年6月9日 23:10 |
本日は、満州の四平中学校と四平高等女学校の同窓会有志の集い。実は1946年に閉校解散した母校で、後輩がそれ以後いないので、どんどん死に絶えて、全国で回り持ちの同窓会も出来なくなり、数年前に解散したので関東関西の生き残りが細々と集まる会です。今回は岡山県の倉敷市で初めて行ったのですが、東京、岐阜、関西、岡山、広島から、16人集まりまして、満州時代の話に花が咲きました。さて、
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@迎春花(インチュンファ)は、日本では「黄梅」と呼ばれていますが、本当は木犀科の花で、「梅、桜」などの様に花びらが五弁ではなく、六弁の黄色い花です。南満州では3月ごろ咲きます。黄色の可愛い花です。
満州では、この迎春花が咲くと、残雪も消えて春めいて来ます。やがて梅や桃の花、杏の花も一斉に咲き始めます。大連や丹東(旧安東)には日本人が植えた桜も咲きます。
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A石榴花(シーリュウファ)は、「シー」は「石」で、「リュウ」は「木扁に留」と書きます。「ファ」は「花」です。「柘榴〈ザクロ〉」の花のことです。夏に、満州では南部で、中国本土では広い範囲で咲くようです。
以上、私の存じている範囲は、少年時代までですので、大したことはありませんが。 |
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すずききよし |
きよちゃんへの返信の中でも書いたのですが、「きよちゃんは少年時代と言えど満州で生活していたのですから、間違いないと思います。夏の「シーリュウファ」がザクロで木本(樹木)であれば、春の「インチュンファ」も木本だと思います。片方が「木」で片方が「草」というのは釣り合わない気がしますし、人々の春への憧れを代弁してくれる「迎春花(インチュンファ)」は、早春に一斉に咲く花だと思います。オキナグサはかなり遅めの花です。」
という事で、どーも歌の迎春花は「黄梅」のようです。
まぁー、一番最初に調べたときに迎春花=「オキナグサ」とあったので、オラホ(深浦)のオキナグサ事情も書いておきます。
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■春の花「インチュンホア」は【迎春花】と書きます。日本では「オキナグサ」=【翁草】=「じじっこ(深浦地方)」です。netで調べたら「満州娘」のの中にインチュンホワという単語が出てくるそうです。ともしび歌集では「インチュホア」とありますが、インチュ(ウ)ホワではなく、インチュンホワが正しい発音なのだそーです。
■じじっこという言葉は、2006年現在で46歳くらいの連中が高校生だった頃(約30年前)に聞きました。子供の頃にままごとで使ったのだそーです。それ以来毎年のように探していますが見つかりません。多分40年も前に盗掘されて、無くなったんだと思います。
ちなみに「ばばっこ」もあります。これは「アズマギク」と言う花。やっぱ、人のみならず、生命力(生きて行くパワー)は女の方がはスナジ!んですね。 |
06/06/11/bunbun |
ジジッコババッコ(ビーさん便り) |
2006年10月5日 17:53 |
しかし、ひでぃ名前っこ付けるもんだな。おきな草が「ジジッコ」、あずま菊が「ババッコ」とは。んだどもこの名前っこ、親しみの表現なのかなあ。
秋田で「ジッコ」「バンバ」って言うと、半分は軽蔑の表現だすねがハァ。この花はどっちもオラ大好きな花でなあ。もっとかわいらすい名前っこ付けて欲しかったなあ。 今はあんまし見かけなくなったもんだすども、寒風山とか入道崎あたりに行けば見られるかな。子どもの頃は八望台サ行けばシガッテあって、足でフンヅケて歩いたもんだどもな。今思えば可愛そうなことしたなって。今の八望台だばせぇ、牧草植えじまって、野草のヤの字も無くなってしまったすど。
という訳で、「花あそび」GIF送ります。 |