浮浪児の歌【Dm】
映画「人生案内」主題歌

サラベイ 浮浪児の歌
作詞
作曲
訳詞
エヌ・アゼーフ 
ストリヤール
矢沢  保

1: 俺らは 独り
身寄りもない
■世間にゃ見捨てられ
■吹く風まかせ
■世間にゃ……ref……

4: 空きっ腹かかえ
じっとうずくまる
■財布は空っ尻(けつ)
■服はボロボロ
■布は……ref……

2: 北風 寒い
今夜も吹雪
■俺らのねぐらは
■駅の地下道
■俺らの……ref……

5: もうダメだ 俺は
凍え死ぬだろう
■けれども誰一人
■泣くやつも居ない
■けれども……ref……

3: 盗みは 悪い
分かっちゃいるが
■こんなヤクザな俺に
■誰がしたのか
■こんな……ref……

6: 春が来たなら
せめて鶯よ
■鳴いておくれよそっと
■俺の墓場で
■鳴いて……ref……

▼解放のうたごえ(音楽センター版)
●訳者不詳
1: 小さい時に
おいらは見捨てられ
■投げ出された
■みなし児

3: 春が来りゃ そっと
鶯が鳴いてくれようさ
■おいらの
■墓場で

2: おいらが死んだら
誰かが埋めて
くれるだろう
■けど 泣いちゃ
■くれまい




新おけら歌集(07/06/07) ロシア民謡集/ 楽譜:ビーさん(07/07-09/09)
■ソビエトトーキー初期の傑作映画の一つ「人生案内(監督:エヌ・エック1931年制作)」の主題歌。この映画は我が国でも1932年に公開され、非常な反響を巻き起こしました。内容は、革命直後、巷にあふれた浮浪児を労働の喜びを教え、新しい人生へと導く青年教師の物語。この歌は、駅でカッパライをやっている浮浪児達の歌。

■音楽はヤ・イ・ストリヤールが担当し、主な主題歌は3つあります。一つはタイトルの次に現れる、この「浮浪児の歌」。もう一つは作業場の場面の「勤労の歌」(プロレタリア音楽同盟でも歌われ、戦後に井上頼豊編「ソビエト合唱曲集:筑摩書房版」)に収録。更に、浮浪児の主人公ムスターファがラストシーンで死ぬ直前に歌う「マリイの歌」でした。