芭蕉布【D】

作詞
作曲
吉川 安一
普久原恒勇

海の青さに 空の青
南の風に 緑葉の
芭蕉は情けに 手を招く
■常夏の国
■我した島 沖縄(うちなー)

首里の古城の 石だたみ
昔を偲ぶ かたほどり
実れる芭蕉 熟れていた
■緑葉の下
■我した島 沖縄(うちなー)

今は昔の 首里天加那志(すぃてぃんじゃなし)
唐ヲゥーつむぎ はたを織り
上納ささげた 芭蕉布
■浅地(あさじ) 紺地(くんぢ)
■我した島 沖縄(うちなー)



新おけら歌集(03/08/23) / リクエスト(Redさん)
楽譜:ビーさん(2004/09)

■当時小学校教師だった作詞者の持ち込んだ詩を、全体に沖縄の雰囲気が出るようにと作曲されました。ただ、琉球旋律は一ヶ所のようです。
■♪〜わしたしま うちな(私の島 沖縄)。1965年沖縄の日本復帰前の創作。作詞は沖縄の鳩間島で生まれ育った小学校教諭(当時)吉川安一。作曲の普久原垣勇はマルフクレコードの琉球古典音楽・民謡のプロデューサーであり、それまでほとんど歌われることのなかった「芭蕉」の言葉に注目した。
 この歌が全国津津浦々に知られるのは、NHK「名曲アルバム」が78年に放送してから。その頃、沖縄に赴任するNHK職員が全員覚えてしまうほど、地元では親しまれていた。普久原は道ですれちがいさまに、見知らぬ人の口笛で我が曲を聴いて小躍りしたこともあったという。“
 全体に沖縄の雰囲気がにじむように作られたが、いわゆる琉球音階は一カ所にしか使われていない。
うた新「歌の小箱」111(08/06/03)