折り鶴 【F】

作詞
作曲
梅原 司平


生きていてよかった それを感じたくて
広島のまちから 私は歩いてきた
苦しみをことばに 悲しみをいかりに
きずついたからだで ここまで歩いてきた
この耳をふさいでも 聞こえる声がある
この心閉ざしても  あふれる愛がある

はばたけ折り鶴 私からあなたへ
はばたけ折り鶴 あなたから世界へ

生きていてよかった それをみつけたくて
長崎のまちから 私は歩いてきた
この胸のいたみを うたごえにたくして
焼けあとの下から ここまで歩いてきた
この耳をふさいでも 聞こえる声がある
この心閉ざしても  あふれる愛がある

はばたけ折り鶴 私からあなたへ
はばたけ折り鶴 あなたから世界へ

同名異曲: 梅原曲 ソビエト曲



うたごえツアーin長崎(03/08) / 新おけら歌集(03/12/07)
楽譜:ビーさん(2004/09)

■1982年、作者が東京都原爆被害者団体協議会25周年コンサートに出演する際、ヒバクシャの思いに寄せて作った曲。

■♪〜生きてきてよかった それを感じたくて広島のまちから 私は歩いてきた……)。1982年、作者が東京都原爆被害者団体協議会25周年コンサートに出演する際、被爆者の思いに自分の思いを寄せて創った曲。
 それまで、戦争、平和、反核というテーマの歌はほとんど創ってこなかった、と言う作者。「この種類の歌はうたごえ運動の中からもたくさん生まれている。その上となれば、よほど心して書かねばという想いと、中途半端な気持ちでは到底、書けない、と思っていたからです」。
 ところが、コンサートの出演を受け、「歌を創るまでの半年の間、原爆詩集、被爆者証言集、広島の地図や小説は私の手元を一度も離れたことはありません…」。
 毎年10万人の平和行進、その足どりの意味と、尊さも感じさせてくれる歌。
No moer Hibakusha07(うた新/2004年)