亡き母(A)
新女學唱歌(大正03)

作詞
作曲
西條八十
弘田龍太郎


わが亡き母を たとふれば
春三月の おぼろ月
微笑(ほほえみ)みたまふ おん唇(くち)
  ■光と花は 舞ひちりぬ

わが亡き母を たとふれば
遠き雪野の 鐘の音(おと)
きよき御聲(みこえ)は 朝夕に
  ■祈りとなりて 泌(し)み入りぬ

わが亡き母を たとふれば
御堂に燃ゆる 白き蝋
つねに輝く おん眸(ひとみ)
  ■心の暗(やみ)を 照らしけり

  ●かえり來まさぬ 母なれど
  ●偲べばたのし 春と秋
  ●わがおん母は とこしへに
  ●心のうちに 生きたまふ


歌詞:11/01/10/midi:11/01/11