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指にたりない 一寸法師
小さいからだに 大きなのぞみ
おわんの舟に はしのかい
■京へはるばる のぼりゆく
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4 |
針の太刀をば さかてに持って
ちくりちくりと 腹中つけば
鬼は法師を はき出して
■一生懸命 にげて行く
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2 |
京は三条の 大臣どのに
かかえられたる 一寸法師
法師 法師と お気に入り
■姫のおともで 清水へ
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5 |
鬼が忘れた 打出のこづち
打てばふしぎや 一寸法師
一打ちごとに 背がのびて
■今はりっぱな 大男
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3 |
さても歸りの 清水坂に
鬼が一匹 あらわれいでて
くってかかれば その口へ
■法師たちまち おどりこむ |
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