組曲「建屋のうた」 【F】
+BGM=地底の歌+

作詞 原発労働者


序章 (合唱)
………前奏(序章)F………
福島の地の 闇の中 命を捨てる男たち
無策の政府 ツケ回し
僅かな金で 家族のために
命を投げ出す 悲惨な前線 原発労働者

第一章(テノール独唱・合唱)
………前奏(第一章)F………
眠れぬ雑魚寝の タコ部屋で 我慢できずに 表に出れば
  夜の外気は暑苦しく 危機の近さを告げている
………アコ間奏………
「防護服を」と友の声 渡す資材の冷たさには
  無事には済まぬと語りかけ 心のこもる同志愛
………間奏(第一章)Fm………
夜は暗く 昼も暗い
危険が 俺達に ふりかかる
会社の おどかし 恐れぬが
あの 見えない 放射線

政府や 東電や 自衛隊や 暴力団と
男も女も若きも年寄りも
「真実を!」の声を武器に 原発を武器に
仕事を続けることを 伝えたい
………間奏(第一章)Fm………
日常被曝の 犠牲の中から
やっとなんとか 応急手当
根本は 治らない どうにもならぬ
闇の中では真実隠し 破滅を招く 情報隠し
データ改竄 一番方東電

第二章(合唱)
………前奏(第二章)Dm………
崩れた建屋 放射線は舞い 汗はあふれ
かつぐ機材 時間はなく 服は脱げぬ
仕事は急ぐ 流れぬ手順 仲間は叫ぶ…
  ■独占資本の合理化が
  ■招いた事故の後始末 夜も 昼も
………アコ間奏………
暗い構内 地震のあと 津波のあと
壁の間からしたたる水 汚染水
警報は鳴り 逃げ去る社員 危険は迫る
  ××だぁ」 「風上に逃げろ
  ■情報隠しの東電の
  ■人命軽視のこの仕事 夜も昼も続く…

第三章(テノール・バリトン重唱)
………前奏(第三章)Cm………
放射線に侵された 友の変わり果てた姿
情報は隠され マスコミには出ない
  ■外部には 何にも知らせず 書類は偽造
  ■胸つきあげるこの怒り この怒り
目先の金で連れられ 約束と違うと言っても
被曝の身体は 治らない 二度と
労働法など守らぬ環境 次々と 仲間の命が蝕まれてゆく
  犯人は誰だ! 「東京電力!」
  糸引く奴は誰だ! 「自公民政権!」
犯人も糸引く奴も 許さないぞ
断じて 許さないぞ

第四章(合唱)
………前奏(第四章)C………
俺達は みじめな 福島原発労働者
団結のきずな などないけど
目前の敵 東電と 裏で糸引くアメリカと
  ■闘う歩み 始めよう
俺達は 被曝した 福島原発労働者
健康 回復 もはや 望めぬ
人間の敵 原子力
廃止に向けたたたかいに
  ■手をさしのべよう 呼びかけよう
俺達は 被爆者 福島原発労働者
東電と政府に 殺されるまで
真実が 明らかになる
その日を待って 生き抜いて
  ■原発ない日を 迎えよう
  ■迎えよう!



パロディ歌集2011/10/15)
bunbun様
 拙い作品に目を止めていただき、コーナーまでお作りいただき感謝に耐えません。
 100も作れば1つぐらいは他人の目に止まるものも、できるかもしれないで挑戦しました。ご承知のように、過分な評価をいただけたものもあり、私の手から翔び去ったものもあります。それもこれもbunbun様のおかげです。また、アキラ先生には何度か励ましをいただきました。「Joymamaの相棒」様にも様々なご意見を賜りました。
いずれにいたしましても、bunbun様のご厚意・御高配、厚く感謝申し上げます。 最後は少し長くなります。ご容赦下さい。
 一日も早く、事件が終息し、原発のない日本になることを願っています。いずれ深浦のうたごえに参加させていただきたいと思っております。
清瀬 保二