平城山【Am】

作詞
作曲
北見志保子
平井康三郎


人恋ふは 哀しきものと 平城山に
もとほり來つつ 堪へ難かりき
いにしへも 妻に恋ひつつ 越えしとふ
  ■平城山の路に 涙おとしぬ
●ここでは2回繰り返し




新おけら歌集(10/05/25) / 楽譜:ビーさん(10/09-13/07)

■昭和10年5月、短歌雑誌「草の実」の発行五周年記念に北見さんから頼まれて作曲したもので、私としては短歌に作曲した最初のものであった。「甲斐の歌」「九十九里浜」も同じ時に発表された。旋律は日本の陰旋法によりハーモニーも日本的な色彩を加味した。
 第一節は、作歌者が恋する人を想いつつ、奈良の小高い丘辺に来てさまよう悲しみを現す。(もとほりは、よく誤って「もとおり」と歌われるが、必ず訂正すること。)
平井康三郎・